フリーランスのフルスタックエンジニアが正社員へ|職種より働き方の軸で選んだ転職記
「フリーランスを続けるか、正社員に戻るか」。エンジニアなら一度は迷うテーマだと思います。私は約5年、Webサービスを企画から開発・運用まで一人で作る働き方(いわゆるフルスタックエンジニア)をフリーランスで続けたあと、2026年に正社員へ戻りました。この記事は、その転職活動を「動機 → 軸 → 活動 → 選んだ会社」の順にたどる全体マップです。各テーマの詳しい話は、それぞれの記事へリンクしています。
なぜ正社員に戻ろうと思ったのか
理由は大きく3つでした。技術はある程度積めた一方で、トラックレコードや裁量、組織へのコミットなど「技術以外」の弱さを感じたこと。技術で価値を証明し続ける働き方への疲れと、生成AIでそのスキルが陳腐化していく感覚。そして住宅ローンなどのライフイベント(移住を控え、フリーランスの与信では希望額が通りにくかった)。どれもそれぞれ1本書けるので、詳しくはフリーランスから正社員に戻った話とフリーランス5年で疲れて正社員に戻った話にまとめています。
何を求めたか:3つの軸に絞った
戻ると決めてから最初にやったのは、会社に求める「譲れない軸」を3つに絞ることでした。
- フルリモート(地方移住が前提なので必須)
- 副業可(個人開発を続けたい)
- フルスタックで幅広く開発に関われる(技術の幅を活かしたい)
「年収が高い会社」から考えるのではなく、「こう暮らしたい・こう働きたい→そのために何が必要か」から逆算したのがポイントです。軸の決め方そのものは転職の軸の決め方に、移住と両立させる条件設計は地方移住しながら転職する条件設計にまとめました。
実は、活動を始めた当初は「プロダクトエンジニア的に働けること」も条件に入れていました。事業に踏み込んで価値を作る働き方が好きだからです。でも進めるうちに、「その部分は自分の事業(個人開発)でやればいい」と気づき、会社に求める条件からは自然と外れました。いま読んでいるこの転職DBも、私が個人で作って運営しているサービスの一つです(この働き方の整理はプロダクトエンジニアとはに書いています)。
実際の転職活動はどうだったか
活動はおおむね2ヶ月。本選考に進んだのは7件で、最終通過は1社でした。落選の多くは「技術は評価、でもチーム経験で見送り」という共通点があり、ここは大きな学びでした。エージェント・スカウトは8社を併用し、同じ条件でも各社で出てくる求人がはっきり違いました。テーマごとに記事を分けています。
- 30代エンジニアの転職活動 全記録(選考ファネルの実数)
- 転職で落ちた理由|お祈りから学んだこと(落選の共通点と対策)
- 転職エージェントは何社使うべき?(同条件で各社の求人が違ったデータ)
- エンジニアの市場価値は1つじゃない(提示年収は座る席で変わる)
選んだのは「軸にぴったり合う会社」だった
最終的に選んだのは、大きめの組織でありながら、フロントからバックエンドまで幅広く開発に関われて、フルリモートでも働ける会社でした。3つの軸が全部そろう、ど真ん中のフィットです。職種の肩書きで選んだのではなく、「毎日の働き方が自分の軸に合うか」で選びました。情熱を注ぐプロダクトづくりは自分の事業で、生活を支える仕事は軸に合う会社で——と切り分けたことで、納得して決められました。
これから同じ道を行く人へ
伝えたいのはシンプルです。職種の肩書きや知名度ではなく、自分の譲れない軸で選ぶこと。やりたいことの理想は、必ずしも会社で全部かなえなくてよく、自分の事業や個人開発で追う道もあります。軸をはっきりさせるほどマッチする会社は減りますが、複数のエージェントで網を広げれば出会えます。受ける会社のリアルは企業データもあわせて確認してみてください。
転職を振り返って、いちばん怖いと思うのは——もし1社だけに絞っていたら、入社した会社に出会えていなかったということです。
後悔したくなくて、最大限ためすために転職サービスを8つ登録しました。やってみると、最終的に入社を決めた会社も、もう1社の内定も、それぞれ別のサービス経由。同じ条件で登録しても、各社で出てくる求人はまるで違いました。だから「どこか1社」ではなく、タイプの違う5社前後を組み合わせる——これが実際に使って出した結論です。
ここに並ぶのは、私が実際に使った8社だけ。名前も知らない会社を埋め草で足したりはしていません。
2026年にフリーランスから正社員へ実際に転職した、運営者 bani24884 の一次体験です。プロフィール
いま転職する気がなくても大丈夫です。登録は無料で、合わなければ断ればいい。生成AIで評価の軸が動いている今こそ、まず「自分が市場でいくらに見られるか」だけ知っておくと、いざという時に慌てずに済みます。提示年収は「どの席に座るか」で変わる
ダイレクトスカウト型
企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く。年収の提示が早く、レンジも広い。エージェントを挟まないぶん話が速い。
総合・IT特化エージェント型
求人の提案量と技術理解が段違い。面接対策まで伴走してくれるので、選考そのものが有利になる。
特化型(高年収・コンサル)
領域を絞っているぶん、提示年収が一段高く出やすい。年収を本気で上げたい人の切り札。
よくある質問
フルスタックエンジニアは転職で不利になりますか?
使い方次第です。私の場合、フロント主軸でバックエンド・インフラまで一人で完結できる点は、スタートアップや新規事業のポジションで強く評価されました。一方で「器用貧乏」「特定レイヤーの深さが足りない」と見られる枠もあります。広く浅くではなく、『一人で立ち上げまで持っていける』という具体的な強みとして語れると武器になります。
プロダクトエンジニア的に働ける会社を選ぶべきですか?
職種ラベルだけで選ばないことをおすすめします。私も最初は「プロダクトエンジニア的に働けること」を条件にしていましたが、活動するうちに「その部分は自分の事業(個人開発)でやればいい」と整理し、会社選びは働き方の軸(フルリモート・副業可・フルスタック)に絞りました。肩書きより、毎日の働き方が軸に合うかで選ぶほうが後悔が少ないと感じます。
フリーランスのフルスタックは正社員選考でどう評価されますか?
0→1の立ち上げ力・自走力は高く評価されました。逆に、チームを率いた経験(マネジメント)を問われる場面が多く、ここが弱いと評価が伸びにくいです。フリーランスで個として成果を出していても、『組織で人を動かせるか』は別物として見られる、というのが実感でした。
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この記事を書いた人:bani24884
フリーランスのフルスタックエンジニアとして約5年活動したのち、2026年に実際に正社員へ転職活動を行いました。本コラムは、その過程で得た応募〜内定までの一次体験(選考ファネル・年収・複数エージェント運用など)を、 脚色せずに記録したものです。一般論ではなく「当事者が実際に経験したこと」だけを書いています。