30代エンジニアの転職活動 全記録|選考ファネルの実数【2026年】

文:bani24884

フリーランスのフルスタックエンジニアとして数年活動したのち、2026年に正社員へ転職しました。転職体験談の多くは「受かった話」に寄りがちですが、ここでは受けた企業の結果を落選や辞退まで含めて丸ごと公開します。社名は伏せていますが、業種・規模・結果・落選理由はすべて実際のものです。

どんな人が活動したか

  • 立場:34歳・フリーランス約5年のフルスタックエンジニア
  • 強み:スタートアップでの新規事業ゼロイチ(取締役直下で一人開発を完結)
  • 譲れない3軸:フルリモート/副業可/フルスタックで活躍できる(全部必須)
  • 背景:地方移住を計画。技術以外の経験を積みたい思い・働き方への疲れに加え、住宅ローンの属性確保という事情も重なり、入社時期に動かせない締切ができた

なぜフリーランスから正社員に戻ったのかはフリーランスから正社員に戻った話に詳しく書いています。

まず最初にやるべきこと:譲れない軸を3つ決める

序盤で一番やってよかったのは、活動を本格化する前に「この転職で本当に獲得したいものは何か」を3つくらいに絞って言葉にしたことです。年収・働き方・裁量・成長…候補はいくらでも出ますが、全部を欲張ると結局どれも満たせません。3つに絞ると、迷ったときの判断が一気に速くなります(私の場合はフルリモート・副業可・フルスタックで活躍できること、でした)。具体的な決め方は転職の軸の決め方にまとめました。

ここで気をつけたいのは、「みんなが羨むような会社」「より難易度の高い会社」を軸にしないことです。それも一つの考え方ですが、他人のものさしで選ぶと、入ってから「自分は何が欲しかったんだっけ」と分からなくなります。あえて自分と向き合って、自分が本当に欲しいものを決めてください。軸がはっきりするほど本当にマッチする会社は少なくなりますが、その分は複数のエージェントで網を広げれば出会えます

活動の流れ(約2ヶ月)

動き出してから本線が固まるまで、おおまかにこんな流れでした。

  1. 立ち上げ期(5月上旬):正社員転職を決め、譲れない条件(フルリモート・副業可・年収の下限など)を整理し、応募先をリストアップ。
  2. 序盤の落選〜軸の明文化(5月中旬):最初に受けた数社が落選。落選理由を一つずつ見直しながら、「この転職で自分は何を一番得たいのか」を考え、条件の優先順位を整理していった。前半は面接での表現がこなれず、うまく伝わらなかった面もある。一方で、ふだんあまりもらえない具体的なフィードバックをくれた企業もあり、それが軸と伝え方の見直しに役立った。
  3. 並行選考期(5月下旬〜6月上旬):カジュアル面談・選考を並行で進める。一番多い時期で約10社を同時に管理していた。
  4. 終盤・本線確定(6月上旬):最終面接・内定意思の伝達まで進み、最もフィットした1社への入社を本線に確定。残りをクローズした。

本選考に進んだのは7件(1社で2ポジション応募した分を含む)。最終通過1・辞退1・落選4・書類見送り1・自主見送り1で、別途カジュアル面談やスカウトが約6社。通過率は高くないので、母数を確保して並行で進めるのが基本戦略になります。母数の作り方は転職エージェントは何社使うべき?にまとめました。

受けた企業と結果(社名は伏せています)

企業(業種・規模)結果ひとこと
通信キャリア系のアジャイル開発子会社最終選考通過 → 入社へ唯一の「フィット」枠。フルスタックでの自走と新規開発の相性が評価された
プライム上場のネット企業内定意思まで進行 → 辞退条件は良かったが、出社頻度と移住計画が両立しなかった
会計SaaS大手自分から見送り出社週2〜3が移住計画と非両立。早い段階で辞退
大手Web企業の美容系サービス一次面接で落選チームリーダー経験を問われた
広告系大手のテック子会社落選(2ポジション)「リーダータイプでない/受動的」と見られた
モバイルSaaS落選バックエンド運用層の技術力を問われる枠だった
商社系SaaS子会社設計課題の提出後に書類見送り(詳細FBあり)課題に詳細なフィードバックが返ってきた。選考が進んだ企業はどこも最後まで連絡をくれた

落選理由をテーマごとに掘り下げたのが転職で落ちた理由|お祈りから学んだことです。「チームリーダー経験」「受動的に見える」など、複数社で繰り返し問われた共通点があります。

全記録から言える4つのこと

  1. 並行で走らせる。書類での見送りも自分都合の辞退もあるので、1〜2社に絞ると詰む。
  2. 面接は場数で慣れる。本命は少し後ろに置く。前半は伝え方が未熟でうまく話せなくても、数をこなすうちに驚くほど話せるようになる。どうしても通りたい本命は、肩慣らしを済ませた後半に回すと通過率を上げやすい。
  3. 「フィット」は数で当てる。最終的に入社したのは「唯一フィットした1社」。たくさん受けて初めて出会えました。
  4. 落選理由には再現性がある。マネジメント経験・主体性の見せ方は、複数社で繰り返し問われました。早めに対策する価値があります。

選考を受ける前に、その企業からどんな人がどんな理由で辞めているかを見ておくと、面接の解像度が上がります。企業一覧退職理由ランキングもあわせてどうぞ。

実際に転職した私からの、正直な話
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転職を振り返って、いちばん怖いと思うのは——もし1社だけに絞っていたら、入社した会社に出会えていなかったということです。

後悔したくなくて、最大限ためすために転職サービスを8つ登録しました。やってみると、最終的に入社を決めた会社も、もう1社の内定も、それぞれ別のサービス経由。同じ条件で登録しても、各社で出てくる求人はまるで違いました。だから「どこか1社」ではなく、タイプの違う5社前後を組み合わせる——これが実際に使って出した結論です。

ここに並ぶのは、私が実際に使った8社だけ。名前も知らない会社を埋め草で足したりはしていません。

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よくある質問

エンジニアの転職活動は何社くらい受けるものですか?

私の場合、本選考に進んだのは7件(1社2ポジション含む)でした。加えてカジュアル面談・スカウト経由のやり取りが約6社あります。最終選考まで通ったのは1社、内定意思まで進んで辞退したのが1社で、残りは落選・自分から見送り・書類見送りです。通過率は決して高くないので、母数を確保することが重要だと感じました。

スカウトではどのくらいの年収が提示されますか?

席(ポジション)によって大きく変わりました。稼働や責任が重い席ほど高く、自由度の高い席ほど控えめになります。ただしスカウトで提示される数字は“レンジの上限”に近く、実際の本選考・内定では下振れすることもあるため、額面だけで判断しないほうがよいです。

応募しても書類で音沙汰がないことはありますか?

書類段階ではあります。一方で、面接や技術課題まで進んだ企業は、最終的に見送りでも最後まで連絡をくれました(設計課題には詳細なフィードバックが返ってきた企業も)。複数社を並行で走らせていれば、書類で反応がない会社があっても活動は止まりません。

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この記事を書いた人:bani24884

フリーランスのフルスタックエンジニアとして約5年活動したのち、2026年に実際に正社員へ転職活動を行いました。本コラムは、その過程で得た応募〜内定までの一次体験(選考ファネル・年収・複数エージェント運用など)を、 脚色せずに記録したものです。一般論ではなく「当事者が実際に経験したこと」だけを書いています。