リード経験なしでテックリード求人に落ち続けた話|求人票の見分け方
フリーランスのフルスタックエンジニアとして、一人で開発を完結させる仕事を中心にやってきました。2026年の転職活動でテックリードやマネージャー寄りの求人をいくつか受けたのですが、技術力はほめられるのに、立て続けに落ちました。原因は実力ではなく、「自分が通らない種類の求人」を受けていたことでした。受け取った落選フィードバックの多くが『技術力は評価した上で、チーム経験の不足で見送り』という内容でした。まずは、なぜリード経験のない私がテックリード求人を受けることになったのか、その前提から書きます。
前提:なぜリード経験がないのにテックリード求人を受けたのか
私はフリーランスで一人でデリバリーする仕事が多く、チームを率いた経験がありませんでした。それでもテックリード求人を受けたのには、はっきりした理由があります。狙う年収を上げるほど、とくに大きい企業ではリーダー・マネジメント経験がほぼ前提になるからです。
フリーランスの単価感をもとに正社員の年収を900万円くらいに設定すると、大企業のその年収帯の求人は、ほぼリーダー経験を必須にしていました。つまり、一定以上の年収を狙うなら、テックリード的なポジションを取りにいくのがほぼ必須になる。だからリード未経験の私も、テックリード求人を受けざるを得なかった——これがすべての出発点でした。年収が技術力だけでなく「その席が引き受ける責任の大きさ」で決まる話はエンジニアの市場価値は1つじゃないに、年収とリードのどちらを優先するかという軸の話は転職の軸の決め方にまとめています。
「リードの求人」には、実は2タイプある
受けてみて分かったのは、テックリード系の求人は中身が大きく2つに分かれることでした。
① これからチームを作る求人
「一人目のエンジニアとして」「まず手を動かして開発を引っ張ってほしい」というフェーズ。リードの肩書きでも、求められるのは自走力と推進力です。リード未経験でも入り込む余地があります。
② すでにあるチームを率いる求人
「出来上がったチームをまとめてほしい」「メンバーの評価・育成も」という役割。ここは“すでにリードをやれる人”が前提で、リード未経験は応募資格を満たしていても通りにくい。私が落ちたのは②ばかりでした。実力で落ちたというより、最初から噛み合っていなかった、というのが正直な総括です。
応募前に見分けるコツ
②の求人を避けるには、求人票の「役割の書き方」を読むのが一番確実でした。
- 必須要件欄に「リード経験」と書いてあるかは、あてになりません(書いていなくても②のことがあります)。
- 代わりに「入社後にまず何を期待されるか」を読む。「チームをリードしていただきます」「マネジメントをお任せします」とあれば②寄りです。
- 「これからチームを立ち上げる」「まず開発をリードする」なら①寄り。リード未経験でも狙えます。
私自身、ある求人を①だと思い込んで応募したら、実際は②で、一次面接で落ちました。必須要件ではなく役割の書き方を先に読んでいれば、受けずに済んだ求人でした。
実際の落選フィードバック(社名は伏せています)
どんな言葉で見送られたのか、実際の文面を引用します。共通するのは「技術は評価、でもチーム経験で見送り」という形です。
技術スタックはフィットしており、優秀なエンジニアだと感じました。ただ一人プロジェクトの経験が多く、チームでの仕事の経験があまりないため、現在求めているチームをリードできる人材とは少しずれており、お見送り。
幅広い技術力とゼロイチの突破力を感じました。一方で今回のポジションではチームをリードしていただく役割を期待しており、チームリーダーとしてのご経験という点で、現時点では慎重に判断せざるを得ない。
落選理由の全体像(運用層の技術質問で詰まった話なども)は転職で落ちた理由|お祈りから学んだことにまとめています。
同じ遠回りをしないために
- 「これからチームを作る」求人に絞る。すでにあるチームを率いる求人は、今は通らないと割り切って労力を割かない。
- 経歴を“チームで動けた”粒度で語り直す。「一人で全部作った」ではなく「誰と・どんな課題を・どう判断して・何が変わったか」で話す。フリーランス歴が長い人ほど効果があります。
- 足りない経験は、それが積める場所で積む。チームを率いた実績は、一人で完結する働き方では作れません。今あるカードで通る求人を取りに行くのが近道です。
求人票だけでは実態が読み切れないこともあります。実際にどんな人が辞め、どこへ移ったかは企業データや職種ページもあわせて確認してみてください。
転職を振り返って、いちばん怖いと思うのは——もし1社だけに絞っていたら、入社した会社に出会えていなかったということです。
後悔したくなくて、最大限ためすために転職サービスを8つ登録しました。やってみると、最終的に入社を決めた会社も、もう1社の内定も、それぞれ別のサービス経由。同じ条件で登録しても、各社で出てくる求人はまるで違いました。だから「どこか1社」ではなく、タイプの違う5社前後を組み合わせる——これが実際に使って出した結論です。
ここに並ぶのは、私が実際に使った8社だけ。名前も知らない会社を埋め草で足したりはしていません。
2026年にフリーランスから正社員へ実際に転職した、運営者 bani24884 の一次体験です。プロフィール
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ダイレクトスカウト型
企業やヘッドハンターから直接スカウトが届く。年収の提示が早く、レンジも広い。エージェントを挟まないぶん話が速い。
総合・IT特化エージェント型
求人の提案量と技術理解が段違い。面接対策まで伴走してくれるので、選考そのものが有利になる。
特化型(高年収・コンサル)
領域を絞っているぶん、提示年収が一段高く出やすい。年収を本気で上げたい人の切り札。
よくある質問
リード経験がなくてもテックリードの求人に応募していいですか?
求人によります。「これからチームを立ち上げる」「一人目のエンジニアとして」というフェーズの求人なら、リード未経験でも評価されることがあります。一方、すでにあるチームを率いる“完成したリード”を求める求人は、応募資格を満たしていても通りにくいです。私は後者で立て続けに落ちました。
通る求人と通らない求人はどう見分けますか?
必須要件欄ではなく、「入社後にまず何を期待されるか」という役割の書き方を見てください。『チームをリードしていただきます』『マネジメントをお任せします』とあれば、リード経験が前提の求人です。逆に『チームをこれから作る』『まず手を動かして開発を引っ張る』なら、リード未経験でも入り込む余地があります。
フリーランス経験はテックリード選考で不利になりますか?
語り方次第で変わります。「一人で全部作った」を前面に出すと“個人プレーの人”と読まれ、チーム経験の不足として見られがちです。同じ経歴でも『誰と・どんな課題を・どう判断して・何が変わったか』の粒度で語り直すと印象が変わります。私はこの言い換えをした直後の最終面接で通過しました。
高い年収を狙うと、リーダー経験は必須になりますか?
大きい企業では、その傾向が強いと感じました。フリーランスの単価感から正社員の年収を900万円くらいに設定すると、大企業のその年収帯はほぼリーダー・マネジメント経験を前提にしていました。純粋に手を動かすポジションで高い年収を、という枠は限られます。一定以上の年収を狙うなら、テックリード的なポジションを取りにいくことがほぼ必須になる、というのが実感です。
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この記事を書いた人:bani24884
フリーランスのフルスタックエンジニアとして約5年活動したのち、2026年に実際に正社員へ転職活動を行いました。本コラムは、その過程で得た応募〜内定までの一次体験(選考ファネル・年収・複数エージェント運用など)を、 脚色せずに記録したものです。一般論ではなく「当事者が実際に経験したこと」だけを書いています。