フリーランスエンジニアの単価で年収1000万は超えられるか|単価×12の罠と手取りの実額

文:bani24884

結論から言うと、フリーランスエンジニアが「額面1000万」に届くのは現実的です。月単価80〜90万の案件が続けば、単価×12はすぐ1000万を超えます。でも、私がフリーランスと正社員を行き来して痛感したのは、その1000万は正社員の1000万とは“中身”が違う、ということでした。単価で年収を取りに行くルートの現実を、額面と手取りの両面から書きます。

単価で「額面1000万」は現実的

フリーランスエンジニアの単価は、スキルと稼働がそのまま金額に乗ります。正社員のように「席の天井」で頭打ちになりにくいのが強みで、実力があれば数字は伸ばしやすい。額面だけで見れば、正社員で1000万の席を探すより、単価で1000万に届くほうが早いことすらあります。年収を“上げる”という一点なら、フリーランスは有力なルートです。業種・雇用形態ごとの違いはエンジニアが年収を上げる方法は「どの席に座るか」にまとめています。

やりがちな間違い:単価×12で正社員と比べる

ここが最大の落とし穴です。私もフリーランス時代、自分の相場を「業務委託単価×12ヶ月」で見積もっていました。これは錯誤です。その金額には、社会保険の会社負担分・賞与・退職金・有給・住宅ローンの与信が含まれていません。正社員年収とは“別商品”の値段なんです。単価×12と正社員年収を同じ土俵で引き算すると、「正社員に転職すると損する」と錯覚します。実際に正社員へ戻った体験はフリーランスから正社員に戻った話に書きました。

額面と手取り、そして「与信」の差

比べるなら、次の3つを揃えてください。

比べる軸フリーランス(単価×12)正社員(年収)
手取り社会保険を全額自己負担。税・国保・年金を引くと目減り会社が社会保険を折半。額面から手取りが読みやすい
福利厚生賞与・退職金・有給なし(自分で積む)賞与・退職金・有給・各種手当
社会的信用(与信)住宅ローン・カードの審査が通りにくい時期がある与信は安定しやすい

青色申告の65万円控除など、フリーランス側で打てる手もあります。ただ「額面1000万=正社員1000万の暮らし」ではない、という前提だけは外さないでください。数字の大きさより、手元に何が残るかで判断するのがいいです。

まずは案件と単価の“実額”を見てから決める

単価で年収を取りに行くルートが自分に合うかは、机上で悩むより、今ある案件と単価の実額を見たほうが早いです。相場感がつかめれば、正社員の提示と“同じ土俵”で並べられるようになります。

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フリーランスは単価で額面を伸ばしやすい一方、正社員年収と同じ土俵では比べられません。まずは今ある案件と単価の“実額”を見て、自分の数字がどのルートで一番手元に残るか確かめてみてください。

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フリーランスを5年やった私からの、正直な話
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案件エージェントを何社か使って分かったのは——同じスキルでも、各社で紹介される案件がまるで違うことでした。

単価も、稼働日数も、直請けの多さも会社ごとに差が出ました。1社だけだと、その会社が得意な案件しか見えません。だから案件エージェントも、タイプの違う複数社で見比べるのが結論です。

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01

案件数・高単価型

案件数が多く、高単価案件に出会いやすい。まず登録して相場観をつかむ土台になる。

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案件数が業界最大級で、フルスタックの高単価案件を探しやすい定番です。

02

サポート・保障型

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柔軟な働き方型

週2〜3日・リモート・直請けなど、働き方を選びやすい案件が多い。

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よくある質問

フリーランスエンジニアは単価で年収1000万を超えられますか?

額面(単価×12)なら現実的です。月単価80〜90万の案件が続けば、額面はすぐ1000万に届きます。ただしそれは「額面」であって、手取りでも社会保険や賞与込みでもありません。1000万という数字の“中身”が正社員とは違うことに注意してください。

単価×12で正社員の年収と比べていいですか?

比べないほうがいいです。業務委託の単価×12には、社会保険(会社負担分)・賞与・退職金・有給・住宅ローンの与信が含まれていません。正社員年収とは“別商品”の値段です。同じ土俵で引き算すると、正社員転職でいつも損しているように錯覚します。手取り・福利厚生・社会的信用まで含めて並べてください。

フリーランスの手取りは、額面のどれくらいですか?

経費や控除、事業の状況で変わるので一概には言えませんが、社会保険を自分で全額払い、税・国民健康保険・年金を差し引くと、額面の感覚のまま手元に残るわけではありません。青色申告の65万円控除など打てる手はありますが、「額面1000万=正社員1000万の暮らし」ではない、という前提で見ておくのが安全です。

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この記事を書いた人:bani24884

フリーランスのフルスタックエンジニアとして約5年活動したのち、2026年に実際に正社員へ転職活動を行いました。本コラムは、その過程で得た応募〜内定までの一次体験(選考ファネル・年収・複数エージェント運用など)を、 脚色せずに記録したものです。一般論ではなく「当事者が実際に経験したこと」だけを書いています。